寺岡、仙道ヨガを語る 8
生まれてから死ぬまでの呼吸の数は決まっている
リュート:
僕、最初に受けた時に息を吐きながら力を、緊張を入れていきますよね。
それまでの僕は、息を吸いながら緊張して、吐きながら抜くというのが
当たり前だったんですよ。
だから、それがひっくり返ったっていう事で、最初は慣れなかったんですよね。
それが結構新鮮な体験だったんですよね。
それは、仙道も同じなんですか?
寺岡:
仙道もだいたい同じですね。
人って、寿命は神が決める事らしいです。
生まれてから死ぬまでの呼吸の数は決まっている。
と言われているそうです。
だから、浅い呼吸をしていれば早くなるよね・・・。
寿命が何年か決まっているのか、呼吸の数で決まっているのか、
食べる米の数も決まっているとも聞きました。
赤ちゃんが産まれた時は吐く息で「おぎゃー!」と産まれる。
死ぬ時は息を引き取る「吸い込む」でしょ。
わッ!!と驚ろかされると、すぅッ!と息を吸うでしょ。
私たちは、そうやって緊張します。
私たちは、体を伸ばそうとすると、
体は身体を守る為に、抵抗します。それが緊張。
その時に息を吐くと緩む・・・
分かります?
痛い時に息を吸うと筋肉も呼吸も緊張させてしまうのです。
日常、私たちは、逆をしているんです。
こういう「呼吸の仕方」、義務教育では習わないですね。
リュート:
あえて力を抜くために。
力を入れつつ、息を吐くことで無駄な力を入れさせない。
寺岡:
そうです。
リュート:
なるほど。
寺岡:
今日の2時間参加して頂いたんですけど、
本来のヨガのポーズ、ヨガの呼吸はほとんどしていません。
全部伸ばしています。
ストレッチだけです。
弓のポーズで反って頂いたでしょ?
一同:
はい。
寺岡:
日常、あんなに長く吸ったり吐いたりしないでしょ。
とにかく体を動かして、深い呼吸をしてもうことばかりします。
リュート:
ひたすら呼吸ですよね。
寺岡:
一週間のうち、2時間来て頂いて、
そこでやる練習で少しコツを覚えてもらう。
あとは家に帰って、毎日少しで良いから(15分でも20分でも)やってね。
という考え方です。
リュート:
それは、まず呼吸をやってほしいと。
寺岡:
基本的にね。
出来ることで良いです。
人は二つのことしかしないそうです。
一つは緊張。
二つはリラックス。
人は、放っておくと、どんどん緊張してゆくそうです。
だから、その反対をして“意識して緩めること”が大事。
体もクセが付いてますでしょ?
その人の呼吸。
体の使い方。
心の感じ方。
自分で、緊張のクセを付けていますよね。
それを、反対の「吐く息で緩める、吐く息で緩める」で、
ストレッチをする。
そして、体の中に意識を散らばすと、
普段私達は外観しています。
まわりからどう見られるとか、外観。
周りの人は、どうしているかという外観。
それを内側に向けて、内観するんです。
今日のヨガの時間のように、足の指の内側がどうだとかね。
意識を持ってゆくと、まず出来ないとおっしゃるんですね。
でも、そう決めつけずに、意識を向けていると、
なんとなく感じるようになる。
これは、お箸を持てない人がいつの間にか、
だんだん持てるようになるのと同じです。
知らない間に自分の身体の部分を感じられるようになる。
そんなことを練習しているんだなぁと思います。
最初は呼吸が逆になる為に、やりにくいかもしれないけど、
体が覚えてゆくとほぐれます。
結果として、意識がそこにいくのだと思います。