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ラドン坑道療法
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【ウィーン24日=小笠原正佳】 ザルツブルクの南西90km。スキー場として有名な温泉保養地バド・ガシュタインの坑道療法が注目を集めている。 「ガタン、ゴトン」 水着の上にバスローブを羽織ってトロッコに乗ると10分ほどで入り口から1880m地点にある最初の横穴駅につく。ここの室温は37度。この先さらに4ヶ所に停車し、最終地点の2500mでは室温が41,5度に達する。湿度は70−100%。横穴にはベッドが設置されており、マットレスの上に乗車の際に配られた敷布を敷いて、男女別に約50分ほど横になる。
利用者は増える一方で今年は昨年より1500人増加の63000人程が訪れる見込み。特に、評判を聞きつけて外国からの患者の増加が目立つ。この坑道療法はぎっくり腰、リューマチや肩こり、気管系の病気に効く。効果の秘密は高温・湿気と坑内の空気に含まれるラドン。坑内では約半リットルの汗をかくというが、体温の上昇が皮膚からと肺からのラドンの吸収をよくするという。ラドンは新陳代謝を活発にし、細胞の再生力を高める効果があるという。体に負担がかかるため、最低一日は間隔を置いて坑道に入る。8−9回で効果が出てくるという。坑道療法一回の料金は約7000円ほど。
この坑道、実はヒットラーが金脈探しに掘ったものだ。金脈は見つからなかったが、過酷な仕事を強いられた労働者がかえって健康になったところから、戦後坑道に対する研究が始まった。坑内が高温なのは温泉の影響だと云われている。坑道療法施設では、理学療法、各種マッサージも受けられる。経営は地元のホテル19件、温泉療養会社、銀行、医者組合の共同出資で行われている。
(2005年11月24日)