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【ザルツブルク3日=小笠原正佳】 7月23日、世界的に有名なザルツブルク音楽祭が開幕し盛況だ。今年はザルツブルク生まれのモーツァルト生誕250年にあたり、音楽プログラムはモーツァルト一色だ。
ウィーンなどでも大々的にモーツァルトフェスティバルが開催されているが、今年のザルツブルク音楽祭は6週間のフェスティバル期間中にモーツァルトの舞台音楽、すなわちオペラ22作品すべてを上演するという画期的な試みが行われている。これまで、モー
ツァルトオペラ全作品が一挙上演されたことはなかった。
フェスティバルの音楽部門を統括しているペーター・ルチツカ ( Peter Ruzicka) 総裁は、全作品上演はモーツァルトの音楽的成長を辿ったり、現代の音楽的、舞台的解釈と古典的な解釈との共通点を探ったり、不当評価されてきた作品を再評価する機会を作るなど重要な意味を持つと主張している。オペラのみならず、コンサートもモーツァルト作品中心だ。同氏の企画成功を裏付けるかのように、オペラ、コンサート、演劇合わせて約200公演、チケット総数245000枚の92%は開幕前に売りさばけ、そのうちオペラの105000枚は完売したという。
昨年のザルツブルク音楽祭が、今年のモーツァルト・イヤーに控えたプローベ的な性格をもち、今回のための話題作りや演出、配役決定などに貢献したことも盛況をもたらす要素になっているようだ。また、モーツァルトイヤーの記念プロジェクトとして大祝祭劇場とフェルゼンライトシューレの間に造られたオペラ・コンサートホール 「モーツァルトの家」 (HAUS FUER MOZART) は音響効果、視界の良さ、座席の座り心地など非常に評判だ。
(2006年8月3日)