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ドイツ、給仕のいない 「ノン・ファーストフードレストラン 'sBaggers」 が登場して大評判

注文はすべてタッチスクリーンで

【ニュールンベルク=小笠原正佳】 クリスマス市やワーグナーのオペラで有名なニュールンベルグ郊外の工業地帯に料理や飲み物をサービスするウェイトレスやウェイターのいないレストラン 「バッガース」 が登場して人気を呼んでいる。 食事はテーブルにセットされたタッチスクリーン式メニューでオーダーし、料理や飲み物は厨房からレールを伝わって目の前に運ばれる仕組み。今年、4月4日にオープンして以来、これまでにない奇抜なアイデアは瞬く間に評判となり、ニュールンベルクの中心街から15キロ程離れた工業地帯というロケーションにもかかわらず、94席のテーブルは平日の夜や週末は満席の人気になっている。この夏には庭に99席のビアレストランを増設したほどの勢いだ。

レストランは3階建てで、調理して鍋に入れられた食事や瓶入りの飲み物は最上階の厨房から輸送用の容器に入れられ平行して走るレールの上を滑らせて1・2階のテーブルに運ばれる。鍋から皿への盛りつけは客がセルフで行う。小テーブルが並ぶところへのレールはスペースの節約と視覚的な楽しみを考慮して絡み合うようにら旋状に設置するなど食事輸送用レールは店内装飾の要となっている。鍋や食器の片付けは店員がサービスしてくれる。

人気の秘密はユニークなのは食事の輸送方だけではない。人気を支えているのはメニュー作り、美味と価格、徹底した顧客管理と独自のマーケティングにあるという。

レール式輸送方のメリットは、給仕の注文取りと料理の運搬、またそのためや会計の時間を節約で、通常の3?4割も人手を減らすことが出来るという。こうして実現した低コストのよる利益は食事の価格や従業員の待遇に還元し、集客力向上の機動力にしている。また、すべり台方式の料理運搬方は「地球の重力を利用したレストラン・サービス方式」としてドイツではすでに特許を得ており、現在は世界中の特許を申請中だ。

食事のメニューはすべてニュールンベルクの位置するフランケン料理。ソーセージ、肉、じゃがいもをがメインの材料はすべて近郊の農家から調達している。地方色を活かしたメニュー作りは店のアイデンティティーに重要で、流行に関係なく子供からお年寄りまで客層を広げる効果をもたらしているという。

店の集客力の礎になっているのがタッチスクリーン式メニュー。このモニターは、料理と飲み物の価格や写真を提示するだけでなく、注文した品物のリストも見ることが出来る。また、店舗設立の由来など店に関する情報やEメールやSMSで知人にレストランを紹介する機能も備えており、顧客情報管理システムの端末としての役割を果たしている。

顧客情報収集の方法は来店者全員が注文カードを受け取るところから始まる。子供も名前やEメールアドレスを申告できる(義務ではない)注文カードは受け取るシステムで、タッチスクリーン式メニューの利用にはカードが必要になっている。タッチスクリーン方式で誰が何を注文したかを統計的に分析し、個人的にニュースレターを届けるなど、顧客との接近を図る作戦だ。また、注文カードの機能を備えた顧客カード「フロインド(友人)」も発行し、評判になっている。顧客カードの利用者はカードで月決め精算ができたり、紹介者がレストランを訪れると2ユーロ(約320円)のボーナスをもらえるなどの特典がある。タッチスクリーン式メニューで残高を見ることも出来る。

ユニークなサービスシステムの陰にハイテクを駆使した新たなレストラン形態に対する業界の関心は高く、すでに、欧州や北米、アジアからもフランチャイズやライセンス契約の問い合わせが殺到している。


人気で夏にはビアガーデンを増設
スープや料理はこのようにして運ばれてくる。盛りつけは各自で


(2007年12月5日)

 

 

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